明け空の展望台

ヤフブロより移転。ぷよの二次創作ゲームを作る者です。よろしくお願いいたします。

遠足帰り シグアミ

季節外れかな。遠足・・・の長い長い帰り道のお話です。
不健全なところはない・・わけではない。どーぞ。
 


 
 
 
 
 
 
遠足というものはとっても楽しい。
 
大きな草原とか広い場所を使ってみんなと楽しく弁当を食べたり、遊んだり。
 
けれど、それでもつらい時間がある。
 
それは解散後の帰り道。
 
体力は消耗してるし、個人個人で帰るから往路と比べると友達がいない。
 
家に帰るまでがとっても辛い。
 
これはそんな辛いはずの帰り道の時間のお話。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
アミティ「はぁ・・・・はぁ・・・
 
 
 
 
時は昼。太陽が大地を暑く熱く焼き尽くす中、彼女はへとへとになって歩いていた。
 
 
遠足ではそこらじゅう走り回ったり、ぷよ勝負を何戦もぶっ通しでやったり、
 
 
割と体力的にも魔力的にも限界近くまで遊びつくしていた。
 
 
そのため帰り道はバテるったらバテるのは当然なのだが、
 
 
いかんせん、まだ家までは何kmも残ってる。
 
 
頼みのライフラインだった水筒の水も、つい数分前に全部飲み干してしまった。
 
 
彼女は遠足ではしゃぎまわったことを、今更ながらちょっと後悔していた。
 
 
 
 
 
*「ん、アミティだ
 
 
アミティ「え、んーっと、だーれぇ?
 
 
 
呼ばれる声がして、疲れたまま振り返る、すると。
 
 
 
アミティ「あ、シグ・・・
 
シグ「うん。・・・えと、大丈夫?
 
アミティ「まあ、一応・・・
 
 
 
アミティは力なく返事した。
 
シグはアミティの横に並ぶ。
 
 
アミティ「それより・・シグはいつあたしに追いついたの?
 
シグ「今さっきだよ。
 
アミティ「へぇー。もうとっくに先に行っちゃってたのかなって思ったよ。
 
シグ「ちょっと前までムシ探ししてた
 
アミティ「へー。いいの見つけた?
 
シグ「セミしかいなかったかな。
 
アミティ「ふーん・・・
 
 
 
 
そんなとりとめのない話を少ししたあと、シグはアミティの顔を歩きながらじっと見る。
 
そして、ちょうど日陰に入ったところで、シグは足を止めた。
 
アミティもつられて止まる。
 
 
 
アミティ「・・・どうしたの?
 
 
 
シグは突然カバンからタオルを取り出して、アミティの顔に擦りつけた。
 
アミティはその急な行動に驚く。
 
 
 
アミティ「・・んっ!シグっ!?
 
シグ「アミティ、汗だく
 
 
 
シグはタオルを、押し付けるように大雑把にアミティに当てる。
 
 
 
 
シグ「んっと、顔だけじゃだめだよね。全身綺麗にしないと
 
アミティ「え、ちょっ
 
 
 
そしてあろうことか、シグはそのタオルをアミティの服の中まで入れ込んできた。
 
当然、普段触っちゃいけないところまでタオルがふれる。
 
 
 
 
アミティ「ぁっ・・だ、だめだよぉ・・シグ・・・
 
シグ「えー、ダメって・・何が?汗は拭き取らないときついよ?
 
 
 
アミティは甘い息を漏らし、シグの行動を止めようとお願いする。
 
しかし、シグは自覚なんてないような顔をしている。
 
 
 
アミティ「・・そんなとこ、触っちゃ・・・
 
シグ「?
 
 
 
シグは本当に汗を拭くことしか気にしていないらしい。
 
結局、アミティは数分間シグに汗拭きしてもらってる間、ずっと喘ぎ声をあげていた。
 
 
 
 
アミティ「はぁ・・・・もー、やめてよねぇ、あんなこと・・・(いやじゃなかったけど)
 
シグ「・・? 
 
アミティ「・・・やっぱり、なんでもないや。ここに居てもまた汗かくし、早く帰ろ!
 
シグ「うん。
 
 
 
 
 
こうしてまた2人は気を取り直して歩き出した。
 
 
 
・・・が、その10分後。
 
 
 
 
 
 
 
 
アミティ「はぁ・・・・ご、ごめん・・やっぱり足が・・
 
シグ「・・・ほんとに大丈夫?
 
アミティ「へとへとだよ・・ついでに喉も渇いた・・・
 
シグ「・・・
 
 
 
シグは黙ってカバンから水筒を取り出した。
 
 
 
 
シグ「これ飲んで
 
アミティ「いいの?
 
シグ「うん。家に到着するまではそれで我慢して?
 
アミティ「あ、うん・・・・。
 
 
 
そしてアミティは水筒の中の飲み物をゴクゴク飲み干した。
 
 
 
アミティ「ぷはっ・・・ありがと。ちょっと元気出てきた。
 
シグ「よかったー
 
 
 
シグはいつも以上にニコニコしている。
 
 
 
アミティ「どうしたの?機嫌よさそうに見えるけど・・
 
シグ「ううんー なんでもー
 
アミティ「ほんとー?・・・あ
 
 
 
よく考えるとさっきの行動は間接キスだ。
 
冷静になってやっと気づき、つい顔を赤くした。
 
 
 
アミティ「間接キス・・しちゃった・・・
 
シグ「顔・・赤いよ?熱でもあるの?
 
アミティ「シグのせいだよ・・・//
 
シグ「こんな暑いところにとどまってるのもよくないし、早く帰ろう?
 
アミティ「うん・・けど、足が動かないや・・・
 
 
 
 
どうやら水分補給をしたところで、足が治るわけでもなかったようだ。
 
 
 
 
シグ「・・・・アミティ。
 
アミティ「・・・へ?
 
シグ「・・・乗って。
 
 
シグは背中をアミティに向けた。
 
 
 
シグ「家までおぶってあげる。
 
アミティ「それって・・・おんぶってこと?
 
シグ「うん。
 
アミティ「えへ・・ありがと・・・シグが居てくれて助かったよ。
 
 
アミティはお言葉に甘えてシグの背中にそっと乗った。
 
 
 
アミティ「気持ちいい・・・
 
 
 
ちょっと大きくて心強い背中。
 
とても気持ちよかった。
 
シグの背中と自分の全身が密着していて、アミティは顔を地味に赤くする。
 
 
 
 
シグ「アミティー もう進んでもいい?
 
アミティ「うん。行こう!
 
 
シグは歩き出した。
 
シグが一歩一歩歩くたび、全身がゆさぶられ、太ももにシグの手が摩擦し、とてもくすぐったい。
 
耐えられなくて、つい体がビクンと跳ね上がる。
 
 
 
アミティ「ぁぅっ・・
 
シグ「どうかした?
 
アミティ「別に。ちょっとくすぐったくて。
 
シグ「そう?まあいいや。
   ねえアミティ
 
アミティ「なーに?
 
シグ「今日アミティの家まで送った後そのままお泊りしていい?
 
アミティ「いいよー
 
シグ「帰ったらお風呂場で汗だらけの体、洗ってあげるね
 
アミティ「えっ、それはちょっと・・・だめだよぉ///
 
 
 
 
デリカシーのない発言に戸惑うアミティ。
 
 
 
シグ「そっか・・・まあ帰ったあとのことは後で考えればいいよね。
 
アミティ「うん。帰ってから一杯遊ぼ?
 
シグ「・・楽しみになってきた
 
 
 
 
シグの足を進める速度が速くなった気がした。
 
 
 
シグ「あみてぃー
 
アミティ「んー?
 
シグ「多分帰り道はまだ長いから、家に着くまで寝てたほうがいいと思うよ
 
アミティ「そんなの無理だよ・・・
 
シグ「どうして?
 
アミティ「だって・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こんなにキミと密着してるんだもん。
 
心も体も燃えるみたいにアツくて・・・眠れないよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
終わり
 
 
 

 
ちくしょう頑張ったつもりだけどやっぱり能力落ちてる・・・
 
実は3週間かけて少しずつ作ったものなんですがね。時間の割にはgdgdっていう
 
こんなくだらないの見てくれた人thanks!