明け空の展望台

ヤフブロより移転。ぷよの二次創作ゲームを作る者です。よろしくお願いいたします。

endless nightmare 8 ぷよ

 
「・・・ふぅ・・・・」
 
 
 
アミティはその身のすべての魔力を使い果たすと、ぱたんと地に落ちて寝転がった。
 
 
 
 
「・・・シグは・・・?」
 
 
「シグ君ならそこにいるよー!」
 
 
「へ・・・?」
 
 
 
 
アミティがゆっくり起きあがると、真っ正面でシグが倒れてた。それも元の姿で。
 
 
それに気づき、ふらふらとシグに近づく。
 
 
 
 
「あっ・・・!」
 
 
「生きてるか生きてないかはわからないから、キミが確かめてごらんよ。」
 
 
「うん・・・」
 
 
 
 
アミティは不安と緊張で震える手を、そっとシグの喉元を当てようとした。
 
 
すると、
 
 
 
「・・・・」
 
 
「・・・あ、シグ・・・」
 
 
「あ、おはよー」
 
 
 
 
シグは突然目をぱっちり開けて、起きあがった。
 
 
 
 
 
「・・ねえ、シグ・・・・」
 
 
「・・・誰?」
 
 
「えっ・・?」
 
 
 
シグの一言に、アミティは硬直する。
 
 
 
「・・・え、誰って・・・あたしは・・」
 
 
「・・・あいつ」
 
 
「・・・え?」
 
 
 
不安になるアミティの言葉を遮り、シグはエコロを指さした。
 
 
「・・・おまえ、だれ」
 
 
「ボクはエコロだよー!」
 
 
「ふーん」
 
 
「ね、ねえ。じゃあ、あたしのことは・・・」
 
 
「うん、ちゃんと覚えてるよ。アミティ・・・」
 
 
「!・・・よかったあああああ!元のシグだあああああ!」
 
 
 
アミティは自分のことを覚えてくれたことに安心し、泣きながらシグに抱きついた。
 
 
 
 
「・・・ごめんね。いっぱい心配させちゃったよね。」
 
 
「ひっくっ・・・・いいの・・・っ!」
 
 
「・・・よしよし」
 
 
「ふえええええええええええん!!!」
 
 
 
シグに背中を撫でられ、アミティはたまらず大泣きする。
 
 
 
 
「いやいや、よかったねぇー。」
 
 
「うん・・・!ほんと・・・っ・よかったよぉ!」
 
 
「えっと、あまり良くないかも」
 
 
 
エコロはあはは、と笑った。アミティは相変わらずだったが、シグには気になることが一つ。
 
 
 
「んー?どうしたのかな?」
 
 
「・・・学校がボロボロに」
 
 
「あ・・・」
 
 
 
 
 
3人は周囲を見渡した。よく考えてみれば、滅茶苦茶悲惨な状況だ。
 
 
 
「えっと・・どうしよう?」
 
 
 
アミティも泣きやみ、この状況にとまどった。
 
 
だが、エコロは相変わらず、朗らかに笑っていた。
 
 
 
「簡単だよ。」
 
 
「どゆこと?」
 
 
「こうするのさー!ガイアヒーリング!」
 
 
 
 
突然エコロは宙を舞い、魔法を唱えながら飛び回った。
 
 
すると、瓦礫は消え、建物は一瞬で復活し、荒れ果てた学校は元のいつもの学校に戻った。
 
 
時空の歪みも完全に消えて、やっと全てが解決した。
 
 
 
 
「おーー」
 
 
「なにこれ・・・凄い・・・」
 
 
「よし、おーわりっと!倒れてる人たちは少ししたら起きあがるから安心して。」
 
 
「うん、ありがと」
 
 
「さてと・・・ボクはそろそろ出かけなきゃ。」
 
 
「えっ?どこ行くの?」
 
 
「ほら、ボクって時空の旅人だからさ。もっといろんなところ行ってみたいんだよ。」
 
 
「そっか・・・」
 
 
「んー、じゃあエコロ、また会える?」
 
 
「もちろん☆ ボクはここの人たちが大好き!
 絶対また遊びに来るよ!」
 
 
「ありがとう!じゃあ・・・また会おうね!エコロ!」
 
 
「うん!またねー!!!」
 
 
 
 
 
エコロは空高く飛び上がっていった。
 
 
 
 
「っははー!久々にドキドキした旅だったなあ!
 けど・・・これでみんなまた楽しく過ごせるんだね。」
 
 
 
「・・・よかった。」
 
 
 
次元の旅人はボソッと呟き、時空の穴へと帰って行った。
 
 
 
 
終わり
 
 

 
 
うわぁ、gdgd・・・最初はこんなに続けようとは思わなかったのに。
 
もはや原型をとどめてませんねw
 
ともかく、ニビさん、そしてこれをここまで見てくださった皆さん、Thank you!