明け空の展望台

ヤフブロより移転。ぷよの二次創作ゲームを作る者です。よろしくお願いいたします。

痴話喧嘩 シグアミ22歳

 
注意
・二人は22歳、もうすぐ結婚
・もちろん同じ大学に進学してる
・シェアル結婚済み設定(←ほとんど出番なし)
・いつものクオリティ
・山とオチと意味がない 
・作者は結婚に関する知識がゼロ←ご了承を
・いつもよりちょっと短い
 
 
 
閲覧はいつもの如く、自己責任で。
 


 
 
 
 
ある日の昼下がり
 
 
 
アミティ「シグのわからずやー!
 
シグ「わかってないのはアミティのほう
 
アミティ「それはシグのほうだよ!!
 
 
 
 
いつもは仲良しなはずの二人が、珍しく喧嘩していた。
 
そもそも何故こんなことになったかというと。
 
 
 
 
 
数分前
 
シグ「結婚式はこの日でー
 
アミティ「うん
 
シグ「家、どっちのほうに住む?
 
アミティ「あたしがシグのほうに行くよ
 
シグ「アミティの家はどうするの?誰も居なくなるけど
 
アミティ「ラフィーナに引き取ってもらおうかなって思ってるよ。
     お金持ちだし。
 
シグ「そうだね。
 
 
と、こんな感じで二人は結婚準備をしていた。
 
 
 
シグ「・・・子供はどうする?
 
アミティ「え?
 
 
アミティはきょとんとした顔をしていた。その質問の意味がわからなかったからだ。
 
三者が聞いてもその意味は分からないだろう、
 
困惑するする彼女をよそに、彼はもう一度尋ねる。
 
 
 
シグ「・・子供
 
アミティ「子供・・もちろん欲しいよ?
 
シグ「僕は・・・反対
 
アミティ「えっ!!?
 
 
 
その反応があまりに予想外だったのか、彼女は目を見開く。
 
 
 
アミティ「嘘でしょ・・どうして?
 
シグ「だって学校を出たら、アミティはきっと、
   ずっと憧れてた素敵な魔導師になって羽ばたくんだよ。
   子供ができちゃったら、それもできなくなる。
   夢を追いかけてるアミティも好きだし、夢をかなえたアミティも見てみたい。
   結婚なんかで夢を諦めて欲しくない。
 
アミティ「そんな・・・あたし、そのくらい覚悟してたんだよ?
     結婚しちゃったら素敵な魔導師になれなくなるかもしれないことくらい分かってた。
     けどね、シグとなら・・シグとなら!
     魔導師になることを諦めてでも、一緒に居たい。そう思ったんだよ!
 
シグ「ダメだよ。昔からずっと追いかけた夢を、ここで諦めたらだめ。
 
アミティ「あたしは結婚して家族を作りたいの!
     赤ちゃんをつくって育てるのも、夫婦の役目でしょ!
     それに、そもそもシグが居てくれたから、
     今あたしが頑張って魔法の勉強もできてるんだよ!
 
シグ「結婚は子供が居なくてもできる
 
アミティ「ばかばかー!シグのわからずやー!
 
シグ「わかってないのはアミティのほう
 
アミティ「それはシグのほうだよ!!
 
 
 
 
とまあ、こんなことがあったようだ。
 
アミティが子供を作るべきか素敵な魔導師になるべきか、意見が食い違って一歩も引けない。
 
最初はまともな話だったが、数分も経つと子供並の喧嘩になってしまった。
 
 
 
 
アミティ「子供が居なきゃ結婚しても意味ないよー!
 
シグ「そうは思わない
 
アミティ「いつもボーッとしてるんだからこういうときくらい頭使ってよ!
     そのくらい分かるでしょー!
 
シグ「わかんない
 
アミティ「ばかー!
 
 
 
 
ついにアミティはシグの頭をポカポカと叩き始めた。
 
シグはなんともなさそうだが。
 
 
 
 
 
アルル「ふ~ふっふ~ん♪・・・お?
 
 
ちょうどそこに都合よく通りかかった。
 
 
 
アルル「やっほ~!アミ・・・
 
 
アミティ「シグのばかー!鈍感!虫ー!青ー!
 
シグ「はいはい
 
 
アルル「・・・・
 
アミティ「ハッ!
 
 
 
しかしアルルが見た光景はシグをぽこぽこ叩いてるアミティとそれを撫でているシグ。
 
どう考えてもいちゃついてるようにしか見えなかった。
 
アルルはなんとも言いがたい気持ちになった。
 
端的に言うと、ラッキースケベにでも遭遇した気分だ。
 
 
 
アルル「失礼しましたッ!(ダッ
 
アミティ「待ってアルル!
 
 
 
全力ダッシュを始めようとするアルルを引き止めるアミティ。
 
こうしてアルルは二人の事情を聞くことになった。
 
 
 
 
 
アルル「そもそも、二人の喧嘩(?)のキッカケは?
 
アミティ「実は・・・かくかく、しかじかっていうことがあって・・
 
アルル「・・ボクが見たときにはとてもそんな話をしてるようには見えなかったけど・・・
 
アミティ「あ、あれはただカッとなっちゃって・・
 
アルル「悪口の一つも言えてないあの状態は普通の人間なら「怒ってる」って言わないよ
 
アミティ「あはは・・そうだったかなあ・・・
 
アルル「それで、喧嘩の原因、短くまとめて。
 
アミティ「あたしが素敵な魔導師を諦めて子供を身ごもるか、
     子供を諦めて素敵な魔導師になるか、だよ。
 
アルル「ふーん・・・
 
アミティ「アルルはどう思う?
 
アルル「・・・
 
 
 
アルルは特に深く考えた様子はなかった。
 
 
 
アルル「二人とも、どっちを選ぶかってそんなに重要なの?
 
シグ「大切
 
アミティ「そりゃあ重要だよ!死活問題だよ!
 
 
 
その言葉を聞くと、アルルは苦笑いした。
 
 
 
アルル「あはは・・・二人とも頭が固いね。
 
アミティ「どういうことなの?
 
アルル「どっちも選ぶ、ってできないの?
 
アミティ「あ・・
 
アルル「ボクも前にシェゾと話し合ったんだけどね、
     同じ感じで口論になっちゃってさ。ボロボロになった後、
     どっちもできるよねって話になったんだよ。 
 
アミティ「へぇ~・・・
 
アルル「思えば、ウィッチのおばあちゃんだって凄い魔導師だし、
     家族を持つ代わりに魔導師になることを捨てる必要はないみたいだね。
     多少大変になるかもしれないけど。
 
シグ「ふーん・・
 
アルル「キミたちは仲良さそうだし、きっとボクよりかはうまくいくんじゃないかな。
 
アミティ「そっか。ありがとうアルル!
 
アルル「うん!ばいばーい!
 
 
 
 
アルルは声高らかに走り去った。
 
 
シグ「・・・
 
アミティ「・・・
 
 
再び二人きりになって、しばらく沈黙が続く。
 
 
 
アミティ「えっと・・・ごめんね。ちょっと意地張りすぎちゃったかも
 
シグ「僕も悪かった
 
アミティ「でも、これでやっと話の決着がついたね。
 
シグ「うん。
 
アミティ「あたし、赤ちゃんも産むし、素敵な魔導師も頑張るよ!それでいいよね?
 
シグ「さんせー
 
アミティ「よし、それじゃあ帰ろ!日もちょっと傾いてきたし!
 
シグ「晩御飯は何?
 
アミティ「カレー!久々に頑張るよ!シグも手伝って!
 
シグ「おー
 
 
 
 
 
 
終わり