明け空の展望台

ヤフブロより移転。ぷよの二次創作ゲームを作る者です。よろしくお願いいたします。

必ず守るから 8 シグアミ

アミティ「・・・ぅ・・・
 
 
アミティが目を覚ますと、彼女はシグの腕の中に抱かれていた。
 
 
 
アミティ「・・あたし、消えちゃったのかな?
 
 
 
アミティは不安になって、両手両足を見る。
 
なんと、その手足は元に戻っていた。
 
光が出ているわけでもない。
 
 
 
アミティ「あれっ・・・?
 
シグ「ん・・・ぅ、アミティ?
 
アミティ「シグ・・・あたし、ここに居るの?
 
シグ「うん・・・居るよ。ちゃんと元通りで。
 
アミティ「ホント?
 
シグ「ホントだよ。ほら。
 
 
 
そう言うと、シグはアミティに軽くキスした。
 
 
 
アミティ「っ!?ほんとだ・・・あたし、生きてる・・・
 
 
シグ「うん。何があったのはよくわからないけど、助かったんだよ。
 
 
アミティ「うわあああああんっ!
     怖かったよおおおおぉ!
 
 
 
 
アミティは思わず号泣してシグに抱きついた。
 
 
 
 
シグ「アミティ・・・アミティが無事で・・・・・
   僕、本当によかったよ・・・・・
 
 
 
 
シグもまた泣きはじめた。 
 
 
 
 
アミティ「しぐが・・・しぐが助けてくれたんだよね・・・ありがと・・・ひっく・・・
 
シグ「よくわからないけど・・・ずっとアミティのこと助けたいって思ったら、ああなった。
 
アミティ「でも・・またこうやって生きていられるって、とても嬉しいし、幸せって思えるの。
 
 
 
 
アミティの瞳から流れる涙はまだ止まっていなかったが、
 
それでも確かに顔は笑顔を取り戻していた。
 
 
 
アミティ「どうしよう・・・涙、止まらないよ・・・
 
シグ「えーっと・・・
   あ、はいティッシュ
 
アミティ「うん。ありがとね。
 
シグ「(本当は涙をなめようかなって思ってた)
   どーいたしまして
 
アミティ「ごめんね。けど・・・ほんとに嬉しくて・・
 
シグ「・・・僕も嬉しいよ。
 
 
 
シグは何を思ったのか、突然アミティをベッドに押し倒して唇を奪った。強めに。
 
 
 
アミティ「び・・・びっくりした・・・
     シグの口・・・とっても甘い・・・
 
シグ「アミティのもだよ・・・
   そういえばアミティ
 
アミティ「・・・ぅん、どうしたの?
 
シグ「ちょっとアミティのこと心配だから、今日は一緒に寝てもいい?
 
アミティ「いいよ・・・いっそ、このまま寝ちゃう?
 
シグ「そうだね。ちょっと疲れちゃった。
 
アミティ「あたしも・・・。
 
シグ「じゃあ・・・このまま寝よう?
 
アミティ「おやすみ・・・
 
 
 
 
2人は目を閉じた。
 
 
 
アミティ「ねえ、シグ・・・。
     今、あたし・・・とっても、誰よりも、とーっても、幸せだよ・・・
 
シグ「僕も・・・とっても、幸せ・・・。
 
アミティ「うん・・・ずっと一緒だよ。シグ。
 
シグ「ねえアミティ・・・
   アミティのこと、これからもずっと、守るからね・・・
 
アミティ「ありがとう・・・大好き・・・
 
 
それを聞いて、シグは黙ってアミティを優しく抱きしめた。
 
そして2人は、そっと一緒に、幸せな夢の世界へ落ちていった。
 
 
 
 
 
 
 
 
あやクル「さすがだな。シグよ。
      大切な者を守るため、人は人知を超える力を発揮する、
      そんなことを聞いたことがあったが・・・
      それは真だったのだな。
      その力・・・今後も大切に使うが良い・・・・
 
 
 
 
あやクルは窓辺からシグを見て、そうつぶやいた。
 
 
 
次の日から、またアミティはいつもどおりに、元気に学校に来るようになったらしい。
 
 
 
 
 
終わり。