明け空の展望台

ヤフブロより移転。ぷよの二次創作ゲームを作る者です。よろしくお願いいたします。

節分 アミリデ(?)とか

注意
・シグアミ前提設定だけどシグアミ要素はない
・いつも以上に内容薄っぺらい←ここ重要
 
 


 
 
 
2月3日 放課後
 
 
 
 
アミティ「やあ!リデル!
 
 
 
アミティがいつも通りの元気な様子でリデルの隣に現れた。
 
 
 
リデル「あ、あの・・アミさん・・・その豆はどうしたんですか?
 
アミティ「今日は節分だからね!家の中の悪いものを追い払わないと!
 
リデル「ぁ・・・(ドキッ)
 
 
 
瞬間、リデルの体が硬直する。
 
 
 
リデル「・・・
 
アミティ「リデル?リデル~?
 
リデル「・・はっ。はい、アミさん・・それで、えっと・・・なんでしたっけ?
 
アミティ「うーん・・・
 
リデル「アミさん・・・?
 
 
 
アミティはいつになくリデルの全身をいろんな角度から見ている。
 
その間、リデルはなんとなく怖くて仕方なかった。
 
 
 
リデル「・・・
 
アミティ「・・・もしかして、リデル、風邪ひ
 
リデル「ひっ!ごめんなさい~!!!
 
アミティ「あ、待って!
 
 
 
言い切る前に急に逃げ出そうとするリデルをアミティはなんとか引き止めた。
 
 
 
リデル「ごめんなさい!ごめんなさい・・・
 
アミティ「落ち着いてリデル!全身汗だくだよ?
 
リデル「あの・・・・そのっ!
 
アミティ「・・落ち着いて、リデル。深呼吸。
 
リデル「は、はい・・・
 
アミティ「何かあったの?
 
リデル「いえ、なんでもないんです・・・
 
アミティ「でも、泣いてるよ?
 
リデル「これは、えっと・・
 
アミティ「・・何かあったら話して。相談事なら乗るよ。
     あたしたち友達でしょ?
 
リデル「大したことではないんですけどね・・
     私、節分が嫌いなんです。
 
アミティ「ええっ?どうして?
 
リデル「今はもうそんなことないんですけど、
     小さい頃はよく私が鬼の役をやらされて、
     豆とか石とか投げられたから・・
 
 
 
リデルは俯いていた。
 
泣いているのは言うまでもなく分かることだった。
 
 
 
アミティ「・・・はぁ、
 
 
 
彼女は一つ、大きく息を吐いた。
 
 
 
アミティ「大変だったんだね、リデル。
 
リデル「はい・・とっても。
 
アミティ「でももう大丈夫だよ。リデルは鬼なんかじゃないもん。
 
 
 
そして笑顔を見せ、こう言った。
 
 
 
アミティ「今日一日中、あたしがリデルと一緒に居てあげる!
 
リデル「アミさん・・・!
 
 
 
嬉しさのあまり、リデルはアミティに飛びついた。
 
 
 
リデル「あの・・私なんかで、いいんですか?
 
アミティ「もちろんだよ!だって、親友でしょ?
 
リデル「そ、そうです・・ね
 
アミティ「リデルがまたいじめられたりしたら、あたしが懲らしめてやるんだから!
 
リデル「あの・・アミさん
 
アミティ「今度はどうしたの?
 
リデル「魔導学校に入ってからは、いじめられたことはないんですけど・・
 
アミティ「えっ?そうなの?
 
リデル「はい。学校のみんなは優しいです
 
アミティ「それじゃあ・・・、どうしよう。お買い物にでも行く?
 
リデル「そうしましょう!
 
 
 
リデルの悲しみはいつの間にか晴れていて、アミティ同様に、顔には笑顔が浮かんでいた。
 
 
 
 
 
 
 
リデル「ところで、アミさんは今日はシグ君とは何かないんですか?
 
アミティ「それがなんだけどね、豆まきに行くって言いながら森のほうに行っちゃって・・・
 
リデル「森に・・・?
 
 


 
 
 
いっぽう、同時刻。
 
 
そこでは因縁(?)のような対決っぽいなにかが行われていた。
 
 
 
 
おにおん「オンオンオオオン!
      (シグ!ここで会うが101回目!勝負だ!)
 
シグ「やるのかー
 
おにおん「オーン!
 
シグ「えーっと・・鬼はーそとー!
 
 
 
真剣勝負を始めると思ったのも束の間、
 
シグはカバンから大量の豆が入ったボトルを取り出し、
 
なんと中の豆をおにおんに向かって豆を投げ始めたのだ。
 
 
 
おにおん「オ、オン!?
 
シグ「今日は節分。今年もムシがよく取れるように鬼は追い払う
 
おにおん「オオオオオオーン!
      (俺は鬼じゃねえええっ!!)
 
シグ「じゃあたまねぎ?
 
おにおん「オオオオーン!
      (俺はおにおんだーーー!)
 
シグ「まあいいや。ふくはうちー
 
おにおん「オン!
 
 
 
おにおんは金棒を使ってなんとか豆を打ち返す。
 
 
 
シグ「返しちゃだめー
 
おにおん「オオーン!?
      (お前俺を馬鹿にしてるのかー!?)
 
 
 
シグは連続して豆を投げ続けた。
 
おにおんは怒って豆を避けたり打ち返したりしながらシグに攻撃を試みるが、
 
豆のせいで動きが単純になってまったく当たらない。
 
 
 
おにおん「オンオーン!ウオオオオオン!
      (許さない!許さないぞプレイボーイ!)
 
シグ「・・・は?
 
 
 
シグはその一言に随分イラついたようだった。
 
 
 
おにおん「オッオニオーン!オンオンオニーオン!
      (おに子の心をたぶらかすな!外道ー!女性の敵ー!)
 
シグ「・・・鬼って災厄のことも言うんだよね。
 
おにおん「オ?
 
シグ「こんな嘘をアミティが聞いたらきっとアミティは誤解して泣いちゃう。
   仲良しじゃいられなくなっちゃうかもしれない。
   やっぱりおにおんは鬼だ。
 
おにおん「オンオンオン!?
      (お前プレイボーイじゃないのか!?)
 
シグ「何度もそうだって、おに子が勝手に僕のことを気にしてるだけって言ったのに
 
おにおん「オンオーン・・
      (でもおに子はお前を見るたび目がハートに・・・)
 
シグ「・・・ふんっ、
 
 
 
シグは話を無視しておにおんの真上にジャンプし、
 
 
 
おにおん「オッ?
 
シグ「てやー
 
 
 
そしてボトルを逆さまにひっくり返して全ての豆をおにおんにぶつけた。
 
 
 
 
おにおん「オンっ・・・
 
シグ「しまったーこれで全部の豆を使い切っちゃったー
 
 
 
シグはわざとらしく、そして微笑しながら言い放った。
 
 
 
おにおん「オ、オニオニーオン!
      (お、お前が投げつけたんだろ!)
 
シグ「どうしようかなーこれで追い払う豆もなくなっちゃったからなー
 
おにおん「オオオオオオオオオオン!
      (話を聞けええええええ!)
 
シグ「・・・でも、'豆'は無くても'魔弾'ならいくらでもある
 
 
 
シグはニヤリと笑っておにおんを睨みつけた。
 
 
 
おにおん「!?
 
シグ「お前が逃げるまで撃つのをやめない。ラピスラズリ
 
 
 
笑ったまま、彼は青色の弾丸を放ち始めた。それも、いつになく正確に。
 
 
 
おにおん「オオオオオン!オーニオーン!!オンオーーーーン!!!
      (悪魔ーー!魔物ーー!お前のほうがよっぽど鬼だよーー!)
 
 
 
その後数時間、ナーエの森を出るまでおにおんは追い回されてボロボロになったらしい。
 
 
 
 
 
 
終わり