明け空の展望台

ヤフブロより移転。ぷよの二次創作ゲームを作る者です。よろしくお願いいたします。

守護者という名のストーカー シェアル

ライアさんの誕生日記念に。
 
注意:茶色嵐にしては珍しいシェアルだけど前半はクオリティが低い。
    後半は調子が戻ってクオリティがマシになる代わりに不健全。
 
それでも良いなら、どうぞ。
 
 
 
 
 
 
 
 


 
 
皆さんは、アルルがダイエット目的でよくダンジョンに入るということを知っているだろうか。
 
これは、アルルがある日ダンジョンへ冒険に行ったときの話。
 
 


 
5月27日 PM 4:20  プリンプ 某ダンジョン B9F
 
 
 
 
アルル「え~っと・・・どっちまで進んだっけ・・・
 
 
アルルはとあるダンジョンで迷子になっていた。
 
 
 
アルル「持ってきたカレーも尽きちゃったし、魔導力も残り少ないし、
     このままだとジリ貧だよ・・・
 
 
彼女はため息をついた。
 
 
 
*「グルルル・・・
 
アルル「・・・ん?
 
 
アルルがふと横を見ると、すぐそこで狼のような魔物が睨んできていた。
 
 
*「ギゥアー!
 
アルル「うわっ!ファイヤー!
 
 
 
ボゥッ
 
 
*「・・・
 
アルル「ふぅ。
 
 
 
その魔物はアルルの魔法で一瞬にして撃沈した。全身がメラメラ燃えている。
 
 
 
アルル「おぉ、我ながら上手に焼けた。けど・・・・
 
 
 
アルルは”上手に焼けた”らしい魔物に近づき、苦笑いした。
 
 
 
アルル「さすがに美味しくはなさそうかな・・・・これは。
 
 
 
その直後、アルルの腹の虫が「ぐぅ~」と声を上げた。
 
 
 
アルル「あはは・・・そろそろ何か食べなきゃ危ないかもね・・
 
 
 
彼女は周囲をきょろきょろと見渡す。しかし壁と闇しか見えない。
 
 
 
アルル「何もわからないや。とりあえずテキトーにでも歩いて道を探そうかな・・・
 
 
 
アルルが歩き始めようとすると、また腹の虫が音を出した。
 
その音はむなしく、寂しく響き渡る。
 
アルルはその表情を暗くした。
 
 
 
 
アルル「・・・はぁ。帰りたい・・・
     こういうときに誰か居れb
 
???「アルル!
 
アルル「ん、誰!?
 
???「私だ。私。
 
アルル「そんなこといわれてもわからないよ!姿見せて!
 
???「普通に後ろに居るではないか。フフ・・・
 
アルル「へっ!?
 
 
 
アルルがバッと後ろを振り向くと、すぐそこにサタンがいた。
 
 
 
サタン「アルル・・心配したぞ?
 
アルル「サタン!いつからそこに!
 
サタン「数十秒前だな。
 
アルル「そんな前から・・・!
     さてはボクに見つからないよう、気配を隠してたんでしょう!
 
サタン「いや、タネも仕掛けもないぞ。
 
アルル「そうなの?
 
 
 
 
言われてみれば納得できる。
 
今、自分はいつもは感じるサタンの強大な魔力を微塵にも感じない。
 
そしておなかが減って減って仕方ない。
 
誰かの気配に気づかないのも無理はなかった。
 
 
 
サタン「ずっと背後にいたものだから、
     いつファイヤーを飛ばされるか楽しみだったのだがな。
     ハハッ!
 
アルル「(マゾ・・・)
 
サタン「ところで浮かない顔をしていたようだが、何があったのだ?
 
アルル「お腹減った
 
サタン「なんだ、そういうことか。
    ならば私がDXサタン城まで送ってやろう。
    そして星空のハネム
 
アルル「結構。先に行くね。
 
 
 
アルルは立ち去ろうとした。
 
 
 
サタン「待った!
    美味しい食べ物くらいはしっかりもてなしている。
    遠慮する必要はないぞ?
 
アルル「いや、大丈夫だから、ホントに大丈夫だから・・
 
 
 
アルルは再び立ち去ろうとしたが、サタンはアルルの腕をガシッとつかみ、
 
アルルを壁に押しつけた。
 
 
 
アルル「うっ・・なにするのさ・・・
 
サタン「抵抗するなら無理矢理連れて行くだけだ・・・
 
アルル「・・・ジュゲム!
 
 
ドォン
 
 
 
サタン「ふん、それで本気か?
 
 
アルルの魔法は確かに命中した。
 
しかし今は空腹だ。もともとある程度耐久力のあるサタンにはまるで効果を示さない。
 
 
 
アルル「き、効いてない・・・
     一体どうすれば・・・
 
サタン「さあ、おとなしく私にその身を委ねるが良
 
 
「アレイアードSP!」
 
 
 
ドガァッ
 
 
 
 
 
サタン「ふごぉっ!?
 
アルル「ぅっ!!
 
 
 
サタンは大きく吹っ飛ばされた。
 
何だと思いつつ、アルルはサタンが吹っ飛んだ向きの反対側を見る。
 
 
 
 
シェゾ「全く・・・世話焼かせやがって。
 
アルル「シェゾ!!どうして!
 
シェゾ「2日前にお前がこのダンジョンに入るところを見たんだが、
    全く帰ってこないのがちょっと心配でな。
    なんとなく来てみたらサタンの気配がして、
    あんなことやこんなことをされてないか心配になったから来てみた。
 
アルル「・・・ふふっ、ありがとう。
 
シェゾ「ああ。
 
 
 
そう二人がイチャイチャしていると、さっきまで倒れていたサタンがむくりと起きあがった。
 
 
 
サタン「おのれ・・・もう少しでアルルを我が手にできたものを・・・
 
シェゾ「お前なんかにアルルを渡すか。
    アルルの身体も魔力もオレのものだ
 
アルル「へ・・ヘンタイ・・・///
 
シェゾ「お前な・・・せっかく人が助けてやってるっていうのに・・・
 
 
 
 
アルルは照れた表情でやや目をそらしていた。
 
シェゾはその様子に気付いていた。
 
 
 
サタン「フンッ!喰らうが良い!ブラックフレア!
 
シェゾ「その攻撃、返しておくぜ。デュナミス!
 
 
 
シェゾは炎を剣ではじき返し、さらにサタンを一閃した。
 
 
 
サタン「ぐっ・・・
 
シェゾ「アルル!逃げるぞ!
 
アルル「へっ、ぇぇっ!?
 
シェゾ「もたもたすんな!
 
 
 
サタンが怯んだスキにシェゾはアルルの手を取り、逃げ出した。
 
 
 
サタン「待てっ・・・!逃がさんぞ!
 
シェゾ「ちっ・・アルル!もっと速く走れ!このままだと追いつかれる!
 
アルル「そうは言っても、今は足が疲れてて!
 
シェゾ「全く・・・・仕方ないな!
 
 
 
シェゾはアルルを引き寄せ、おぶった。
 
 
 
アルル「!!しぇ、シェゾ!
 
シェゾ「こんな時に手段なんか選んで居られるかよ!
    しっかり捕まれ!
 
アルル「もーーーーっ!ばかーっ!
     シェゾのヘンターーーイ!!
 
 
 
アルルは顔を真っ赤にして叫んだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
数分後
 
 
 
 
シェゾ「・・・・ふぅ・・・
    なんとか逃げられたようだな・・
    アルル、大丈夫か?
 
アルル「・・・ぷす~・・・
 
 
 
アルルの頭から水蒸気が出てきている。
 
なれないことをされて赤面して気絶しているようだ。
 
 
 
シェゾ「おい!起きろ!アルル!
 
アルル「・・・///
 
シェゾ「・・・アレイアードスペ
 
アルル「ひぇぇっ!?
 
 
 
ドタッ
 
 
アルル「いったた~・・・
 
シェゾ「やっと目を覚ましたな。
 
 
 
アルルは目を覚ました途端、慌ててシェゾの背中から落ちた。
 
 
 
アルル「えーっと、サタンは?
 
シェゾ「とりあえず、もう追いかけてはこないみたいだな。
 
アルル「ふぅ・・・よかったぁ・・
 
シェゾ「相当疲れてたようだが、どうした?
 
 
 
シェゾはポケットから取り出したリンゴを食べながら話した。
 
 
 
アルル「シェゾのせいだよ・・・いきなりおんぶなんてするから・・・//
 
シェゾ「いや、その話じゃなくて。
    お前、フツーだったらオレより足が速いだろう?
    それなのに遅いって・・
 
アルル「あ、それは・・・ちょっと、お腹が減ってて・・・
 
シェゾ「・・・食え。
 
 
 
シェゾはあと一口しか残ってない食べかけのリンゴを差し出した。
 
 
 
アルル「えぇっ!?シェゾが食べたリンゴを!?
 
シェゾ「・・嫌か?
 
アルル「ううん、そんなことないんだけど・・・
 
シェゾ「だったら食べな。
 
アルル「・・・
 
 
 
アルルは恥ずかしがって、紅い頬のまま黙り込むだけで食べようとしない。
 
 
 
シェゾ「・・・まどろっこしい。
 
 
 
シェゾは最後の一口を自分の口に放り込んだ。
 
 
 
アルル「あぁっ!リンゴが!!!
 
シェゾ「・・・食べたかったのか?
 
アルル「うん・・・
 
シェゾ「・・・ちょっとじっとしてろ。
 
アルル「?
 
 
 
アルルがきょとんとしていると、
 
シェゾは突然アルルを抱き寄せ、その口を奪い、リンゴの破片を移した。
 
 
 
アルル「・・・ー!
 
 
 
アルルの喉元をリンゴが通る。
 
それはとても甘く、レムレスの菓子の比にすらならないほどだった。
 
 
 
 
シェゾ「・・・ふぅ。
 
アルル「・・・ぅ~・・・・
 
 
アルルはふらりとよろめき、シェゾにもたれかかった。
 
 
 
シェゾ「大丈夫か?
 
アルル「・・・急に口移しなんて・・・///
 
シェゾ「おい、アルル!
 
アルル「はぅっ!ボクは何をっ!
 
シェゾ「やれやれ・・・まあいい。それで、これからどうするんだ?
 
アルル「うーん、まずここから出たいんだけど・・・
 
シェゾ「ならオレもついて行く。迷子になったら困るしな。
 
アルル「ふふ、助かるよ。
 
シェゾ「ついでに言うと、魔物から手に入れた金は山分けだからな。
 
アルル「わかってるよ。行こう!
 
 
 
よろっ
 
 
アルル「おっとと。
 
 
 
アルルはさっきまでされたことで混乱しているのか、
 
少しよろめいて転倒しそうになった。
 
 
 
シェゾ「あまり無理はするなよ?
 
アルル「うん・・・(キミのせいなんだけどね)
 
シェゾ「帰ったらカレーを作る。楽しみにしてろ。 
 
アルル「そっか。楽しみだなあ・・・
 
シェゾ「だったらさっさと行くぞ。ついて来い!
 
アルル「うん!
 
 
 
 
終わり
 
 
 
久々のシェアル。ダメだクオリティが。
そういえば「おんぶ」という要素を入れたのってはじめてかな・・・
とりあえず、ここまで見てくださった方々、ありがとうございました。
そしてライアさんお誕生日おめでとうございます!
これからも仲良くしていただければ嬉しいです!